髪の毛に関する悩みはたくさんあります。その中でも女性にも多い円形脱毛についてまとめてみました。
女性の円形脱毛、円形脱毛の悩み、円形脱毛の予防など・・・
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■円形脱毛症の概念
円形脱毛症は、比較的高頻度の脱毛疾患である。円形の脱毛巣が基本で、ときに全頭や全身が脱毛する。発症しやすい素因があり、成長期毛器官に対するT細胞による自己免疫疾患とみられる。自然治癒も多いが、数年以上の難治な広範囲脱毛例もある。難治例には局所免疫療法が最も有効である。
■円形脱毛症の頻度
円形脱毛症は、皮膚科新患の2~5%で、人口の1~2%に発症する。どの年齢でも発症するが、15歳以下が全体の1/4を占め、約7%が広範囲難治例で小児に多い。
■円形脱毛症の病因・発症機序
円形脱毛症は、約20%の家族内発生があり、一卵性双生児では2人とも発症する確率が高い。円形脱毛症になりやすく、さらに重症化と関連するHLAタイピングが知られる。甲状腺疾患や白斑などの自己免疫疾患やアトピー疾患の合併がみられる。病理では、成長期毛根部にヘルパーT優位のリンパ球が多数浸潤し、毛器官は萎縮し退行する。毛器官の自己抗原に対する自己免疫疾患とみられるが、毛器官幹細胞は侵されず、回復の可能性は常に存在する。2~3割の例ではストレスが脱毛の誘因となる可能性がある。
■円形脱毛症の臨床症状
円形脱毛症は、主に頭髪が円形に脱毛し、ときに広範に脱毛することもある。自覚症状はない。病型として、限局性の円形脱毛巣が生じる単発性ないし多発性通常型、頭髪の生え際が脱毛するophiasis型、頭髪全体が脱毛する全頭型、全身脱毛の汎発型を区別する。ophiasis型は数%だが小児に多く難治である。進行病巣では切れ毛、感嘆符毛、黒点などの特徴的な病的毛がみられ、周辺の長い毛も抜けやすい。爪に点状陥凹や横溝が生じうる。
■円形脱毛症の鑑別診断
(1)限局性脱毛:トリコチロマニア、black dot ringworm、DLE、圧迫性脱毛症など。
(2)広範囲脱毛:休止期脱毛、代謝異常に伴う脱毛、先天性乏毛症など。
■円形脱毛症の診断のポイント
(1)円形を基本とする脱毛巣で、皮膚面には異常を認めない。
(2)進行病巣では病的毛がみられ、周囲の毛も容易に抜毛される。
(3)広範囲難治例でも経過中に部分的な毛の回復をみる。
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脱毛・薄毛対策、育毛・発毛
http://alopecia.seesaa.net/
original article
http://alopecia.seesaa.net/article/28393213.html
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円形脱毛症は、比較的高頻度の脱毛疾患である。円形の脱毛巣が基本で、ときに全頭や全身が脱毛する。発症しやすい素因があり、成長期毛器官に対するT細胞による自己免疫疾患とみられる。自然治癒も多いが、数年以上の難治な広範囲脱毛例もある。難治例には局所免疫療法が最も有効である。
■円形脱毛症の頻度
円形脱毛症は、皮膚科新患の2~5%で、人口の1~2%に発症する。どの年齢でも発症するが、15歳以下が全体の1/4を占め、約7%が広範囲難治例で小児に多い。
■円形脱毛症の病因・発症機序
円形脱毛症は、約20%の家族内発生があり、一卵性双生児では2人とも発症する確率が高い。円形脱毛症になりやすく、さらに重症化と関連するHLAタイピングが知られる。甲状腺疾患や白斑などの自己免疫疾患やアトピー疾患の合併がみられる。病理では、成長期毛根部にヘルパーT優位のリンパ球が多数浸潤し、毛器官は萎縮し退行する。毛器官の自己抗原に対する自己免疫疾患とみられるが、毛器官幹細胞は侵されず、回復の可能性は常に存在する。2~3割の例ではストレスが脱毛の誘因となる可能性がある。
■円形脱毛症の臨床症状
円形脱毛症は、主に頭髪が円形に脱毛し、ときに広範に脱毛することもある。自覚症状はない。病型として、限局性の円形脱毛巣が生じる単発性ないし多発性通常型、頭髪の生え際が脱毛するophiasis型、頭髪全体が脱毛する全頭型、全身脱毛の汎発型を区別する。ophiasis型は数%だが小児に多く難治である。進行病巣では切れ毛、感嘆符毛、黒点などの特徴的な病的毛がみられ、周辺の長い毛も抜けやすい。爪に点状陥凹や横溝が生じうる。
■円形脱毛症の鑑別診断
(1)限局性脱毛:トリコチロマニア、black dot ringworm、DLE、圧迫性脱毛症など。
(2)広範囲脱毛:休止期脱毛、代謝異常に伴う脱毛、先天性乏毛症など。
■円形脱毛症の診断のポイント
(1)円形を基本とする脱毛巣で、皮膚面には異常を認めない。
(2)進行病巣では病的毛がみられ、周囲の毛も容易に抜毛される。
(3)広範囲難治例でも経過中に部分的な毛の回復をみる。
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■男性型脱毛症
遺伝的基盤のある人の毛組織に
男性ホルモンが作用することにより生ずる。
成長期が短縮し、休止期毛の割合が増加する。
毛包のサイズは縮小し、終毛が軟毛化する現象である。
■分娩後脱毛症
休止期脱毛で出産数か月後に発症。
数か月持続した後、次第に回復してくる。
エストロゲンの影響で
休止期毛への移行が阻害されていたのが、
分娩後その抑制がとれ、
一時的に休止期毛が増加するため脱毛が生ずる。
■薬剤による脱毛症
通常、薬剤投与約10日で
びまん性に成長期毛のまま脱落する。
可逆性であり、
薬剤の中止により脱毛は回復する。
多くは
抗腫瘍剤(シクロホスファミド、ビンクリスチンなど)、
精神神経用剤(トリパラノール)、
抗凝固剤(ヘパリンなど)、
抗甲状腺剤(チオウラシル)などで引き起こされる。
■内分泌異常による脱毛
種々の内分泌異常あるいは
内分泌疾患のときにみられる。
甲状腺機能低下症では、
成長期の形成が遅れるため休止期毛が増加する。
原疾患の治療により可逆性に発毛をみる。
■トリコチロマニア
抜毛症ともいう。
精神的衝動にかられ、
患者自身の手で毛髪を引き抜くことにより脱毛を生ずる。
病巣内に新生毛が存在。
抜毛した毛根像は成長期毛を示す。
■梅毒性脱毛症
びまん性あるいは小班状脱毛。
第2期梅毒にみられ、梅毒血清反応陽性。
■小児仮性脱毛
新生児後頭脱毛ともいう。
生理的脱毛。
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http://alopecia.seesaa.net/article/29064696.html
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男性ホルモンが作用することにより生ずる。
成長期が短縮し、休止期毛の割合が増加する。
毛包のサイズは縮小し、終毛が軟毛化する現象である。
■分娩後脱毛症
休止期脱毛で出産数か月後に発症。
数か月持続した後、次第に回復してくる。
エストロゲンの影響で
休止期毛への移行が阻害されていたのが、
分娩後その抑制がとれ、
一時的に休止期毛が増加するため脱毛が生ずる。
■薬剤による脱毛症
通常、薬剤投与約10日で
びまん性に成長期毛のまま脱落する。
可逆性であり、
薬剤の中止により脱毛は回復する。
多くは
抗腫瘍剤(シクロホスファミド、ビンクリスチンなど)、
精神神経用剤(トリパラノール)、
抗凝固剤(ヘパリンなど)、
抗甲状腺剤(チオウラシル)などで引き起こされる。
■内分泌異常による脱毛
種々の内分泌異常あるいは
内分泌疾患のときにみられる。
甲状腺機能低下症では、
成長期の形成が遅れるため休止期毛が増加する。
原疾患の治療により可逆性に発毛をみる。
■トリコチロマニア
抜毛症ともいう。
精神的衝動にかられ、
患者自身の手で毛髪を引き抜くことにより脱毛を生ずる。
病巣内に新生毛が存在。
抜毛した毛根像は成長期毛を示す。
■梅毒性脱毛症
びまん性あるいは小班状脱毛。
第2期梅毒にみられ、梅毒血清反応陽性。
■小児仮性脱毛
新生児後頭脱毛ともいう。
生理的脱毛。
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